『ピエロがお前を嘲笑う』 by バラン・ボー・オダー
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読んだ/観た日:2020/04/24
☆映画総合:3.8
ストーリー:3.9
キャラ:3.5
映像:3.5
音楽:3.3
独創性:3.9
世界観:3.6
深さ:3.2
爽快さ:4.0
おしゃれさ:4.0
他の人におすすめ:3.9
あらすじ/概要
警察に出頭した天才ハッカー・ベンヤミン(トム・シリング)。世間を騒がせ殺人事件にまで関与を疑われ国際指名手配をされた。
そのベンヤミンが自ら語りだした――
学校では苛められ冴えないベンヤミン。ピザ屋のバイトでも馬鹿にされ、想いを寄せているマリ(ハンナー・ヘルツシュプルンク)
にもまともにアプローチもできない。そのマリのために試験問題をハッキングして手にいれようとしたベンヤミンだったが捕まってしまう。
前歴がなかったため社会奉仕活動を命じられ、そこで野心家のマックス(エリアス・ムバレク)と知り合う。
2人にはハッキングという共通の趣味が合った。マックスはベンヤミンの天才的な才能を見抜き、マックスの友人たちを交えて、
破壊活動を行うハッカー集団“CLAY(クレイ)"を結成する。国内の管理システムを手当たり次第ハッキングを仕掛け、世間を混乱させ注目を集める。
そしてクレイはライバルハッカー集団を挑発し、ついにはその正体を暴いてみせる。
さらにドイツ連邦情報局へもハッキングを仕掛け、有頂天になっていたベンヤミンたちだったが、
ベンヤミンの仕掛けた不用意なハッキングがきっかけで殺人事件が発生してしまう。ついにユーロポール(欧州刑事警察機構)の捜査が入り、
ベンヤミンたち自身が危険にさらされることになり、自ら出頭することにしたのだった。
しかしベンヤミンの自供はつじつまが合わない。翻弄される捜査官たち。果たしてどこまでが真実なのか。彼の真の目的とは――。
感想/考察
何か出頭した場所に意味があったのか、恋愛系に落とすか
英語以外の洋画って新鮮だな
警官を騙してるってことなんだろうが、なんで?それともそういうブラフか?
主役はいい感じにギークっぽいな
あーなるほどーおもしろい!!!なるほどね。2重返しかー綺麗だった。
でももうちょいMRX追い詰めるところと、ベンヤミンが多重人格だ!って気付いていくところをパラレルでやっていけば緊張感があった気がするけど、わざとそうしなかったのかな?まずMRX追い詰めて、保護が決まってから一気に疑惑を解決しちゃったからちょっと緊張感がなくて、なんていうのか最後のひっくり返しは見事だったんだけどそこまで自分のなかで疑惑が溜まってなかったというのか…じわじわブラフかまして誘導して最後返すってのでもよかったのでは?でもあれか、じわじわいくとばれる人にはばれると思ったのかな。つまり俺がアホだっただけかな?笑あとは最後の疾走感と言うか一気にどんでん返す感じを出したかったのかなー…まあでも薬莢とか手の怪我とか一応伏線はおいてたってことか。いや、でも間違いなく見事だった。
ダークウェブの描写もわかりやすかったなー。いろいろハッキング関連の用語でてきたけど、これIT関係ない人がみたらどうなるんだろう?関係なくても見れそうな工夫がしてあった気がする。
砂糖のトリックはおしゃれだったねーああいう簡単にできるトリックで全体を暗示するってのはかっこいい。普通はあれ全部消すパターンが多い気がするんだけど1個残したのなんでだろーって思ってたらそういうことかーって感じだった。おしゃんてぃ。車にコーヒー置いといて最後そこに入れて車出る、とかでもかっこよかったかなー。でも溶けるの遅いし微妙か?笑川になげるとかなんか消える、透明になる演出があってもいい気もしたけど、いや逆か。4つが車に載ってるのをみて彼女が気づくわけだからその描写するためにはそこにないとだなー。ってことはわざと気づかせた?まあ映画的な演出かな。
でも最後の「もうトリックはいらない」、はどういう意味だろう…それ関連のセリフどっかででてたっけ…?そこがちょっと”?”ってなった。こんな大変なことになったからもうハッカーやめる的な流れ?トリックじゃなくても俺はもうヒーローだぜみたいなこと?それとも今回の件だけを指して、もうトリックがなくてもばれないよ、くらいのことなのかな。トリックというのはそもそも何を指してるんだろうか…ハッキング?を、やめる、いらないっていう意味はなんだろう。スコープは今回のことなのかこれからのことなのか。原文そのままみたいなあ。まあたぶん今回の件はこれで一件落着、をおしゃれに言いたかったってことなのかな?逆にわかりにくくなってる気がするが訳が悪いのかな…もしそういう意味だったとしてもオチに使うほどオチてるかな…?俺が分かってないだけかもしれないが、最後の最後はもうちょいおしゃれなオチがありそうやなー
オーシャンズほどの爽快感がないのはなんでなんだろう…たぶん必然性がちょっと低いからなんだろうな…一番大事な自分たちを消させるところがちょっと必然性が低かった。ソーシャルエンジニアリングってこういう一発勝負にはあんまり向かないのかもしれない。オーシャンズもそうなんだけど、ただもっと納得感があるのかも。実際はソーシャルエンジニアリングって数で押す戦略というかこういうおしゃれな感じにはならないはずだから、そこのズレがあるのかもしれない。が、映画としてはおしゃれでかっこいいことは言うまでもないのでそこは目をつむって素直にご都合に付き合うのがいいのかもしれないし、実際問題まったく破綻してはない。どんな映画にもある、ご都合主義の範囲内におしゃれに収まっていると思う。(『スター・ウォーズ エピソード8/最後のジェダイ』 by ライアン・ジョンソンとは違って) このトーンがちょっと暗い感じはドイツっぽいのかな笑よくしらんけど笑
ハリウッドリメイクするらしいし見てみたいな。どんなトーンになるんだろう。たのしみ。